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年が明けてより一層乾燥する時期になってきました。最近お店に来て頂いているお客様も半分以上が頭皮の乾燥でかゆみ、フケなどの症状がある方が多いです。しかも意外に皆さん気づいていない、気にしていない方が多いです。
しかし、このままだと10年後は大丈夫しょうか?
頭皮の乾燥・かゆみ・フケの原因頭皮の乾燥・かゆみ・フケは、男女や季節を問わず一年中起こり得る症状です。さまざまな原因がありますが、中でも頭皮の皮膚常在菌がカギを握ると考えられます。
頭皮の乾燥・かゆみ・フケの原因1
:紫外線や花粉、カラーリングなどの外的刺激で常在菌が減る頭皮の乾燥・かゆみ・フケの原因の一つとしてまず考えられるのは、紫外線や花粉などの外的刺激や、カラーリング剤・パーマ液などの化学的刺激により、頭皮の皮膚常在菌が減ってしまうことです。頭皮の表面は、顔や全身と同様に皮脂膜に覆われています。この皮脂膜は皮脂と汗、そして皮膚の表面や毛根にすむ皮膚常在菌によって作られています。
常在菌が皮脂や汗を食べて皮脂膜を整えることで頭皮を弱酸性に保ち、乾燥や紫外線、花粉などの外的な刺激を寄せつけないバリア力の強い環境にしてくれるのです。ただし、頭皮は顔以上に皮脂や汗が多く分泌される部位です。特に暑い時期は汗が多くなり、皮脂が酸化して高温多湿状態に。花粉やPM2.5といった刺激物質が地肌に付着しやすくなります。
雑菌も繁殖しやすくなりニオイの原因にも。頭皮にとって何よりも大敵なのは紫外線です。紫外線を浴びると常在菌が殺菌されて減ってしまいます。これにより頭皮のうるおいが失われて乾燥して硬くなり、頭皮のバリア機能が低下。
ちょっとしたことでかゆみやフケなどの頭皮トラブルを起こしやすくなります。頭皮が硬いというのは血行不良の状態でもあります。血行の悪い頭皮環境では、細くて元気のない髪しか新しく生えにくくなるので、長期的に見ると抜け毛や薄毛の心配も。
肌や身体にはこまめに日焼け止めを塗ってUV対策をしているのに、頭皮や髪は無防備のまま…なんて心当たりはありませんか?帽子や日傘、日焼け止めスプレーなどで、紫外線から頭皮を守りましょう。また、ヘアカラーやパーマをしている方も要注意です。使われる薬剤は髪質を変化させるほど強い刺激物質で、髪だけでなく頭皮にもダメージを与えます。
当然、頭皮の常在菌の働きにも影響はあります。施術の時に薬剤を頭皮になるべくつけないようにすればダメージはある程度避けられるでしょうが、現実的にはどうしても難しいものです。うちのカラー時は頭皮を避けて染めさせて頂いてますし、パーマは酸性域のとても優しい薬剤を使用しております。
頭皮の乾燥・かゆみ・フケの原因2
:洗浄力の強いシャンプーで常在菌が減る洗浄力の強すぎるシャンプー剤を使うことで汚れを落とす一方で、頭皮の皮膚常在菌や本来必要な皮脂まで失われてしまい、カサカサの乾燥状態に。頭皮のバリア機能が低下し、少しの刺激にも敏感に反応してフケやかゆみが起こりやすくなります。洗髪の際に爪を立ててゴシゴシと洗うのも、頭皮を傷つけることになりNGです。シャンプーやリンス後のすすぎも重要です。
すすぎが足りなくてシャンプーやリンスなどの成分が地肌に残ったままだと、頭皮の刺激につながる可能性があり、頭皮のフケやかゆみを引き起こします。シャワーを勢いよく当てるだけでは、髪に覆われた奥の頭皮にくっついた泡までは届かず、洗い流しきれないことが。
また、耳の上や襟足などもすすぎ残しがちなので要注意です。また、洗髪後にタオルドライで自然乾燥で済ませるのも問題です。頭皮が高温多湿で菌が繁殖しやすい状態になり、フケを悪化させる要因になるので、ドライヤーでよく乾かす必要があります。頭皮の乾燥・かゆみ・フケの原因3
:洗いすぎで常在菌が減る髪を毎日頻繁に洗いすぎるのもNGです。皮脂膜に付いた汚れを洗い流すことで、頭皮は清潔に保てますが何度も洗いすぎると頭皮の皮膚常在菌までも根こそぎ洗い流してしまうことに。失われた常在菌が元の状態に増えるまでに最低でも12時間はかかると言われていて、その間の頭皮はまったくの無防備で、バリア機能が低下した状態に。
乾燥や紫外線、雑菌などさまざまな外的刺激にダイレクトにさらされて、頭皮の乾燥やフケ、かゆみが起こりやすくなるのです。頭皮の乾燥・かゆみ・フケの正しいケア方法頭皮の乾燥やかゆみ、フケが気になりだしたら、放っておかずに早めのケアを。スキンケアと同様に、洗い方やシャンプー後の頭皮ケアを正しく行うことで、頭皮環境が改善していきます。
頭皮の正しいケア方法1
:頭皮の肌質に適したシャンプーを選ぶシャンプーは汚れを落とす洗浄成分(界面活性剤)の種類によって、石けん系・アミノ酸系・高級アルコール系の3つに大きくは分かれています。どのタイプのシャンプーがベストかといえばその人の髪質や頭皮の肌質に応じて異なります。
詳細はここでは省きますが、頭皮の乾燥やフケ、かゆみが気になる方の場合は、アミノ酸系のシャンプーがおすすめ。髪や頭皮と同じ弱酸性で、低刺激でやさしい使い心地なのと、洗浄力がマイルドなため頭皮に本来必要なうるおいや皮脂を守ってくれるのがメリットです。
ただしアミノ酸系は泡立ちが物足りないこともあるので、保水力や保湿力に優れて、低刺性性ながら泡立ちの良いベタイン系の成分も配合されたシャンプーを選ぶのも良いでしょう。
フケやかゆみが特に気になる場合は、皮膚のマラセチア菌や雑菌の繁殖を防ぐミコナゾール硝酸塩やオクトピロックス、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムなどの有効成分が配合された薬用シャンプーもおすすめです。
頭皮の正しいケア方法2
:正しいシャンプーの方法を心がける頭皮に良いシャンプーを使っても、洗い方が正しくできていない人が意外と多いのだとか。シャンプーのしかたも頭皮の状態を左右するので、できているか改めて見直してみましょう。
【step1】まずは丁寧にブラッシング頭皮から毛先にかけて全体的にブラシでとかしておくことで、頭皮の血行が良くなって毛穴が開き、詰まった汚れをシャンプーで落としやすくなります。洗髪中の抜け毛予防にも。
【step2】頭皮まできちんと予洗い
お湯だけで予洗いするだけでも、8割の頭皮の汚れが落ちると言われています。ただ髪を濡らすだけではなく、指の腹で地肌をもみ洗いしながら濡らすのがポイント。その後のシャンプーの泡立ちが良くなり、頭皮の余分な皮脂や汚れが浮き上がりやすくなります。
泡立ちが良ければ髪同士の摩擦でキューティクルが傷つくのを防ぐ効果も。お湯が高温だと頭皮への刺激が強くかゆみにもつながるので、できれば37.5度のぬるめがベスト。
【step3】毛穴の汚れをしっかり出してもみ洗いシャンプーは直接地肌につけず、手のひらにとって泡立ててから髪の根元に付けて。指の腹で地肌をマッサージするように動かしながら、頭皮の毛穴に入り込んだ汚れを浮かせるようにもみ出します。
爪を立ててゴシゴシと洗うと頭皮を傷つけてしまい、乾燥やかゆみ、炎症の原因にもなるので要注意。その後は手のひら全体を使って、シャンプーの泡で髪の毛を包むようにして洗います。髪同士をこすり合わせないように、泡でもむように優しく。
【step4】頭皮にも触れながらしっかりすすぐ
すすぐ時は指の腹で頭皮にしっかりと触れながら洗い流して、洗浄成分が頭皮に残らないようにしましょう。コンディショナーをすすぐ時もコツは同様です。ご自身の頭皮に合ったシャンプーを選んで正しく洗えば、基本的には1日1回のシャンプーでOK。
頭皮の乾燥やかゆみ、フケが特に気になる場合は、頭皮に必要な油分や常在菌を洗い流しすぎないためにも2日に1日などに頻度を落とす方が良いでしょう。頭皮の正しいケア方法3:シャンプー後は保湿ケアを洗顔後には化粧水や美容液などで保湿スキンケアするのと同じように、洗髪後は頭皮も保湿ケアを。
保湿効果のある頭皮用ローションなどで頭皮にうるおいを与えましょう。頭皮の乾燥・かゆみ・フケにおすすめの頭皮ケア頭皮の乾燥やかゆみ、フケに悩みだすと、症状がおさまっても再びぶりかえしがちに。日頃から頭皮の健康を考えた習慣を心がけましょう。
頭皮の乾燥・かゆみ・フケにおすすめの頭皮ケア1
:すこやかな頭皮を作る食生活を意識する頭皮ケアと合わせて、バランスの良い食事を心がけることも健やかな頭皮づくりに欠かせません。健康的な頭皮を作るためのターンオーバーや血行促進に働きかける食品を積極的に食べると良いでしょう。
【頭皮のターンオーバーを促す食品例】・ビタミンA:乳製品、卵、鶏レバー、あんこう肝、うなぎなど
・カロテン:ニンジン、モロヘイヤ、ほうれん草、カボチャ、ブロッコリー、小松菜、大葉、パセリなど
・β-クリプトキサンチン:温州みかん、干し柿、ポンカン、オレンジ、グレープフルーツなど
【頭皮の血行を促す食品例】
・ビタミンE:アーモンド、ヘーゼルナッツ、うなぎ、はまち、モロヘイヤ、かぼちゃ、アボカド、植物油など
・ビタミンP:みかん・オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類の内皮の薄皮、あんず、さくらんぼ、そば粉、そば茶
・ビタミンC:ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、パセリ、ゴーヤ、ケール、高菜、レッドキャベツ、れんこん、じゃが芋など芋類、アセロラ、いちご、キウイ、みかんやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘類
頭皮の乾燥・かゆみ・フケにおすすめの頭皮ケア2
:頭皮マッサージを行う肩や腰などと同じように、頭皮もコリが起こりやすいパーツ。
頭皮が乾燥している時は、血行が悪くてコリもひどいことが多いものです。頭皮が乾燥、かゆみやフケで不健康な状態だと、健やかな髪が育つのは難しいもの。指の腹を頭皮に当てて、頭皮が動きにくく固まっていたら「頭皮コリ」の証です。
日々の忙しさでコリ固まった頭皮をマッサージして血流を改善することで、頭皮の乾燥が抑えられ、健やかな髪が育ちやすい環境が整います。頭皮マッサージのしかたは簡単。指で頭皮をつかむようにしながら、おでこの生え際から頭頂部に向かって移動させたり。両手の指の腹を使い、親指を支点に側頭部を上下に動かすようにしてもんだり…。
仕事や家事の合間、シャンプーをしながらでもできます。頭皮用のマッサージブラシなどの器具を使うのも便利でおすすめです。
頭皮の乾燥・かゆみ・フケにおすすめの頭皮ケア3
:頭皮の皮膚常在菌バランスを整える頭皮にも菌があるの!?と驚かれた方もいるかもしれませんが、私たちの身体には1兆個ものさまざまな皮膚常在菌がすんでいます。
健康な肌には善玉菌を中心とした常在菌がバランス良く活動して、肌のバリア機能を整えています。
しかし、頻繁にシャンプーで洗いすぎることで、頭皮を守る皮膚常在菌のうち90%も洗い流されてしまいます。
つまり、頭皮のうるおいを守る善玉菌が減って悪玉菌が増え、バリア機能が衰えるため刺激に弱くなり、頭皮の乾燥やかゆみ、フケを招いてしまうのです。先ほど、頭皮に合うシャンプーの使用をおすすめしましたが、
1日に何度も洗髪したらそれだけ頭皮の善玉菌を洗い落としてしまい、頭皮トラブルを引き起こすことになるので要注意。頭皮ケアに大切なのは、頭皮の善玉菌をいかに増やすかということ。
善玉菌を増やして常在菌のバランスを元に戻すには、若い世代の健康的なお肌でも12時間は必要と言われています。でも30代を境にそもそも身体の善玉菌は加齢とともにどんどん減っていくので、40代を過ぎると洗い流された頭皮の常在菌バランスを戻すにはさらに時間がかかることに…。
あと乾燥は老化の第一歩です。私たち人間の体は60%〜70%が水分でできています。細胞が一つ一つ水分稼働してきています。これが乾燥して水分を保持できないと細胞が死んでしまい、お顔はシミ、シワ、頭皮だとフケ、髪にも影響がでて白髪が増える可能性も大いにあります。白髪が増えると染める回数も増えてまたカラー剤で乾燥を招いて白髪が増える。こういった悪循環に陥ってしまいます。
まとめ
頭皮の乾燥やかゆみ、フケにお悩みの方へ。シャンプーで洗いすぎていませんか?洗髪後頭皮を保湿せずそのまま放っていませんか?片方でも思い当たれば、
頭皮の善玉菌が減少して、皮膚常在菌のバランスが崩れている恐れがあります。常在菌を整える対策を意識することで、健やかな頭皮環境に改善していきますので、ぜひ実践してみてください。
シャンプーもかなり大事なんです。少しの丁寧さと積み重ねが未来を作ります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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概要
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